デオキシリボ核酸の複製を阻害するヘルペスの治療薬

ヘルペスは、治療時には神経が集まっている神経節に逃げ込み、宿主の免疫力が低下するとウイルスが水泡や潰瘍などの症状を引き起こします。
このウイルスは、1度感染すると生涯ウイルスを体内に保有し続ける厄介な感染症であり、感染経路も母子感染から性交渉などの接触感染と様々です。その為、完璧な感染予防法も無く、家族内でも感染するケースもあります。
ヘルペスは、8種類のヒトヘルペスウイルスに感染する事により発症し、ウイルス毎に複数の水泡や潰瘍、湿疹などの異なる症状が見られます。
単純ヘルペスウイルスには、口元や口の中、目などに症状が出る1型と下半身に症状が出る2型があり、特に2型の性器ヘルペスはエイズの病原菌となるヒト免疫不全ウイルスへの感染リスクを非常に高くするとされ、20代の女性に感染患者が多くなっています。
ヘルペスなどの感染症の治療には、ニューキノロン系、ペニシリン系、セフェム系、マクロライド系、テトラサイクリン系などの治療薬が処方されています。
ニューキノロン系抗菌薬は、遺伝子の情報を保有するデオキシリボ核酸の複製する為に、一時的に捻れた螺旋構造を断ち切り再度繋ぎ直す作用を促進する酵素トポイソラーゼの働きを阻害し、ヘルペスウイルスなどを死滅させる殺菌性抗菌薬であり、好気性のグラム陰性菌に優れた効果を示す広域スペクトル抗菌薬です。
又、ニューキノロン系は、効率良く腸から吸収されて血液中へと移行する体内動態の良く、生物学的利用能が非常に高い為に経口服用でも静脈注射と同等の効果が得られる特徴があり、市中肺炎、尿路感染症、消化管感染症、前立腺炎、ヘルペスなどの性行為感染症、骨髄炎、関節炎などに処方されています。